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OTO - Ohshima Tamashima Observatory- - OrionSSPro Diff

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Orion社製StarShootPro CCDカメラは2K×3Kという大きなカラーCCDチップを持ちながら、US$1300と非常に安価に入手できる。もし、このCCDカメラが測光に使えるなら、アマチュアが手軽に広い視野
の測光観測を楽しむことができることになる。そこで、簡単に測光特性を調べてみた。

!製品の特性

Imaging sensor       : Sony ICX413AQ SuperHAD CCD Color
Imaging sensor size  : 23.4mm x 15.6mm
Pixel array          : 3032 x 2016 (6M total)
Pixel size           : 7.8 x 7.8
Imaging chip         : Single Shot Color
Autoguider capability: Yes
Exposure range       : 0.002 second to 9.3 hours
A/D conversion       : 16 bit
Thermoelectric cooling: Yes (not controlable)
IR filter             : Yes
Mounting              : 2" nozzle or t-mount thread
USB connection        : High-speed 2.0
Software compatibility: Windows XP/Vista 32-bit
Weight                : 28.00(oz.)

!ダイナミックレンジ
!!測定方法
[[直線性、ダイナミックレンジと測光精度]]のページの方法を使った簡易的な測定である。
光源は室内天井に設置された蛍光灯。真上に向けたCCDカメラのスリーブ部に、中央に2mm程度の穴をあけたアルミホイルをかぶせ、その上にコピー用紙を何重にも折ったものを置き光を拡散させた。
測定ソフトにはマカリを使い、画面中央の半径300ピクセルの平均値を測った。
!!!冷却温度
このカメラは、冷却温度の制御が効かない。冷却は、周囲温度−30度と取り扱い説明書には書かれてある。測定した室の室温は24℃であったので、CCDチップの温度は−6℃前後であると思われる。
!!!バイアスとダーク
まず、バイアスであるが、露出時間0秒で読み出してみると、ビニング無しと2×2ビニングのどちらでも約512カウントである。
ダークは、

!!測定結果
測定した結果は、下図のようにビニング無し("Light Raw 1X1")だと、10000カウントを超えると直線性が悪化する。2×2ビニングで読み出すと、20000カウントを越す辺りまでは大丈夫なようである。測光用には3×3ビニングが欲しいところである。
[[http://otobs.org/photometry/linearity_OrionSSPro.gif]]

実用的にも、2×2ビニングで読み出すのが読み出し時間とファイルの保存容量の点でも、ビニング無しよりもずっと楽である。

!測光の実例
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