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TheSky6でミードLX-200Rを制御する

準備編

以下の設定は、望遠鏡が観測所に固定しているという前提であり、移動観測の場合は対象外である。

極軸の設定: 極軸合わせは、極軸回転法で

極軸の向きの決定

LX200のようなフォーク式赤道儀の場合、冷却CCDカメラがあればとても簡単に短時間で正確に極軸合わせができる。フォーカルレデューサを使用し、焦点距離をできるだけ短くする方が、視野が広がり操作しやすくなる。

望遠鏡にCCDカメラを取り付け、鏡筒を天の北極方向に向け、10秒程度の露出中に手動で極軸を90度以上回す。写った画像の同心円の中心に極軸の方向があることがわかる。できるだけ視野の中心に同心円の中心が重なるように赤緯を調整する。

同心円の中心がCCD画面のどこにあるかXY座標をメモしておく。 極軸と赤緯軸の直交性が悪いと視野中心に回転中心が重ならないが、視野の中にさえあれば何とかなる。以下の操作時は、赤経赤緯ともにクランプしたまま(微動ボタンにも)一切触らない。

極軸を合わせる

CCD画像とTheSkyなどの星図表示ソフトを同じ画面に並べて表示させ、CCDカメラをFoucusモードにし、5〜10秒程度の連続露出を開始する。写っている北極の視野が星図と同定できたら、あとは、極軸の位置(先にメモしたXY座標)に、画像の天の北極が重なるように架台を上下左右に微調整するだけである。以上で、極軸合わせは完了!!!

 ガイド星の動きを見ながら、極軸の向きを考えながら調整する気長な方法とはおさらばできる。

AutoStarIIの設定

LX-200のハンドセットを操作して、メニューをSetupを選び、以下の設定にする。

無視する設定項目

"Date","Time","Daylight Saving" これらはGPSが勝手に人間より正確に合わせてくれるので特に触る必要はない。

「Park Position」を使う 「HOME Position」は使わない

したがって"Align on Home"メニューは無視する。

理由は、原点設定の精度が「Park Position」の方が「HOME Position」よりも良いからである。と、マニュアルに書いてある。

HOME positionの位置として、Set Park Positionを使い、自分の都合のよい位置を指定すればよい。私は南東の地平方向を使っている。それは、その方向がスライディングルーフを閉めやすく、かつドームフラットの拡散板の向きになるためで、観測終了時にHOME positionをとりすぐにスライディングルーフを閉められるからでもある。

ちなみに、TheSky6からPark Positionコマンドと使った場合、望遠鏡が指定位置に向いた後は、LX-200Rの電源を再投入しない限りソフトからの望遠鏡の再起動はできない。(私の場合は、ネットから電源の制御を遠隔制御している[[]]が、そうしない場合は、現地へ行って手動でOFF→ONしないといけない)

GPSアラインメント

設定は、3つの中から選ぶようになっているが、TheSky6から制御する場合は、"At Set Up"を選ぶ。

"ON"や"OFF"に設定しない。

"At Set Up"に設定した場合、LX-200Rの電源をONすると自動でGPSをフォローし、時刻等の設定を自動で行ってくれるので、すぐTheSky6から制御できる。"ON"に設定してTheSky6から使おうとした場合、時刻取得がうまくできないために原点の設定がずれてしまい、場合によっては望遠鏡が下を向くこともあり、まるで暴走しているように動作することがある。

Parkingの設定

Last modified:2009/02/25 01:02:37
Keyword(s):
References:[技術的な覚書き] [連続測光用望遠鏡ガイドのためのアルゴリズム]