γ Perの食2019
以下の予報は、今回と前回の1990年の観測を合わせて、光度曲線が下向きの台形であると仮定した場合の接触時刻です。(2019年11月19日現在)
(注)実際には、光度曲線は台形ではなく角がとれたものですから、第1と第3接触は数時間早く始まり、第2と第4接触は数時間遅く水平に移るはずです。
全て日本時で、11月です。
第1接触 17日03h10m
第2接触 18日10h48m
第3接触 25日19h19m
第4接触 27日08h01m
今後の注目点
(1)食の底を精度良く測光(底は平らか?) 1990年の食では、皆既食でしたが底は平らではなく凹凸がありました。測光誤差なのかリアルな現象なのか判別できていませんでした。今回はどうなるでしょうか。
(2)接触時刻を精度良く求めるために、その前後の精度良い測光 が期待されます。
γ Perの食の低分散分光
今回の食を低分散分光で観測しています。 この連星系はG型巨星とA型主系列星から成るペアで、皆既食はG型星がA型星をすっぽり隠します。(なお、軌道の逆位相では食は起こりません。離心率が0.8と大きくつぶれた楕円であるため)。 そのために、食外では、G型巨星とA型主系列星の両方のスペクトルが複合したものが観測されますが、皆既食になるとG型のみのスペクトルになります。部分食では、G型巨星の大気を通したA型星の光も見えることになります。 低分散分光器でどこまでそれらの様子が受かるか、危ういですが、新しく買ったAlpy600分光器のテストを兼ねて観測してみます。
30cmRC+ALPY600(R〜600)+Atik460EX 露出5秒 フラット補正と波長較正のみ実施
可視域スペクトル全体の様子
γ Per 食前(11月12日) と 皆既食中(11月18日)
比較のため τPer(同じζAur型連星) γTau(G型巨星単独星)
スペクトルの短波長部を拡大してみました。
食外の11月12日と部分食である11月17日、皆既食に入ったと思われる11月18日のスペクトルです。
1901
Keyword(s):[Gamma_Per] [eclipse]
References: