スライディングルーフの遠隔制御
TCP/IPによるスライディングルーフの遠隔制御
(2006.11.13)
観測小屋をネット越しに制御するようにした。
まず、スライディングルーフを電動化オプションで発注しておき、設置後、それをTCP/IPで制御するように手を加えた。
TCP/IP制御に使った製品 IP Power9212 秋月電子扱い7800円
この製品は下の写真のように3つのユニットからなる。 最上段が制御ユニット、中段が出力ユニット、最下段が入力ユニット。 各ユニットのサイズは120x80x25mmととても小型である。
出力ユニット
中段の出力ユニットは、定格AC250V10AまでSSRで制御できる。
OUT1からOUT4までがNormal Close(B接点)でOUT5〜OUT8までがNormal Open(A接点)となっている。
接続
ルーフ制御盤のRoofCloseボタンをOUT7に、同RoofOpenボタンをOUT8にそれぞれ並列(OR)接続した。またSTOPボタンをOUT1に直列(AND)接続した。
残りの接点はOCCDカメラと小屋内にあるフラットフィールド撮像用スクリーン照明、望遠鏡LX200Rの電源の制御に割り当てた。
OUT1 ルーフSTOP OUT2 ST-9XE OFF OUT3 なし OUT4 なし OUT5 フラットライトON OUT6 LX200R ON OUT7 ルーフ閉める OUT8 ルーフ開ける
入力ユニット
IN1〜IN4までが電圧入力で、IN5〜IN8までが抵抗入力となっている。
ここに、左右の移動屋根の開端と閉端のリミット出力(Normal Open接点)を接続した。
IN5がR-closed右閉端 IN6がL-closed左閉端 IN7がR-opened右開端 IN8がL-opened左開端
これらを、スライディングルーフ制御盤の下部に設置した。 写真の右上に開閉用モータが見える。
3つのユニットをホームセンターで買ってきた穴あきステンレス板で接続し、ドリルビスで制御盤下部に固定した。大きさを知る目安のために鉛筆を一緒に添えた。
IP Power9212のIPアドレスの設定は、DHCP取得するようになっているが、付属のソフトを使い手動で都合に良いIPアドレスに設定した。
制御画面
下の画像は、ブラウザーでLAN越しに出力を制御している画面。屋根をOpenしているところ。
なお、あらかじめ時刻と動作設定をしておけば、スケジュール制御もできる。下の図はその画面。
このあと、望遠鏡や屋根などの監視用に、WebカメラBL-C10 (Panasonic製)を設置し、ネットワーク越しにいつでも小屋の内部をモニターできるようにした。
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