赤道儀の極軸の合わせ方
極軸合わせの方法にはいろんな方法があります。望遠鏡から天の北極方向の視野が見える場合、精度良く手早く合わせる方法は、以下のように望遠鏡を天の北極に向けCCD画面で視野を見ながら合わせる方法だと思います。
MeadのLX200Rの場合は、次のようにして天の北極に極軸を向けました。
まず30分角以上のできるだけ視野の広い光学系(私の場合は20cmにf/3.3のフォーカスレデューサ、あるいは同架したガイドスコープでも可)+CCDカメラを用意します。CCDカメラは露出時間を10秒程度にしたフォーカスモードで連続撮像しながら、赤緯90度に向けた望遠鏡を手で極軸周りに(どちらの方向でもよいので)回します。 すると星の軌跡が同心円状に画面に現われます。その回転中心ができるだけ視野の中心に近づくように赤緯を微修正します。厳密な視野の中心に同心円の中心を合わせなくても、座標がわかっていれば良い。そしてその同心円の中心のピクセル座標をメモしておきます。これが極軸の向きを画面上の座標で表したものです。(これ以降、以下の作業では、赤緯方向は決して動かしてはいけない)
次にTheSkyなどの星図で天の北極付近を並べて表示させて、フォーカスモードのCCD画面と見比べながら(スケールをできるだけ合わせたほうが見比べやすい)、上でメモした極軸の向きの座標に天の北極が重なるように、架台の高度と方位(赤経赤緯ではない)を修正します。クランプがある場合は、クランプを締めた後の天の北極の位置がCCD画面の極軸の向きの座標に一致するようにします。
以上で極軸合わせは終了です。とっても簡単です。 極軸の調整作業を行う場所の近くにディスプレーを置けば、とても楽に作業ができます。
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Keyword(s):[極軸合わせ] [視野回転法]
References:[技術的な覚書き]