0等星から来る光子数
理科年表によれば、mv=0の天頂の星から地球の大気外にくる550nmの 全放射エネルギーは、1nmあたり
3.64x10^-11[J/(s・m^2・nm)]
(以下、3.64x10^(-11)を"3.64e-11"と表すことがある)
なので、Vバンドの半値幅を84nmとすると、 口径10cm(半径5cm)の望遠鏡で受ける放射エネルギーは
3.64e-11 * 84*(3.14*5*5/10000)=2.4e-11[J/s]
となる。
一方、550nmの光子の持つエネルギーは
E = hν=h*C/λ =6.6e-34*(3e8/0.55e-6) =3.6e-19[J]
なので、光子数は
2.4e-11/3.6e-19=6.7e7[count/s]
V=8.0magの星の場合だと
6.7e7*10^(-0.4*8.0) = 4.2e4[count/s]
大気減光を0.8、CCDの量子効率を0.5、フィルターの平均透過率を0.7とすると
4.2e4*0.8*0.5*0.7 = 1.1e4[count/sec]
となる。 CCDのAD変換単位を仮に3とすると
4000[count/sec]になる。
V=18magだと、0.4[count/sec]になる。
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References:[CCD測光] []