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31.4mmフィルターのネジ規格

31.4mm径フィルターのネジ規格について

 これまで散々使ってきていながら、そのネジの規格について全く知らなかったことを思い知らされました。わかったことをここにメモしておきます。

おそらく正規の規格であろうと私が考えるものは、インチネジで以下のとおり

外 形:1"1/8(=28.575mm)

ピッチ:40山/inch(P=0.635mm)

互換性がある規格(ネジの遊びを利用して、少ないネジ山数なら無理なくねじ込める)

呼び径: M28.5

ピッチ: 0.6mm

 このようなメートルねじ規格の製品も実際に作られているのかも知れません。ネジ部が長くなければ「正規の規格」と互換性を持ち、十分な実用性があると思われます。

経緯

 25mm径のNa干渉フィルターを31.4mmフィルター用ターレットに取り付けるアダプター(フィルター枠)を旋盤加工で自作しようとして、ピッチ0.5mmのメートルねじだと(勝手に)思い込んで制作し、深さ2mm程度まではねじ込めるのに、それ以上はどうしても入らないのでおかしいと思い、ちゃんとピッチゲージで調べるとインチ40山が一番ぴったりでした。自分の無知(勝手な思い込み)に気が付きました。

 考えてみると、もともとこれらのフィルターは、いわゆるアメリカンサイズ(φ=31.4mm)の接眼レンズの先にある雌ねじにねじ込んで使うためのものがよく使われていた、それを冷却CCDカメラ用に何種類かのフィルターをターレットで切り替えて使うようになったのではないか、と想像します。アマチュア用の小型冷却CCDカメラのパイオニア的存在のSBIG社(近年Difraction Limited社に買収された)がその始まりではないでしょうか。そう考えれば、ネジの規格はインチネジでああったはずです。


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Last modified:2025/04/22 01:05:53
Keyword(s):[フィルターサイズ] [規格] [31.4mm]
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